KDP(kindle Direct Publishing)は稼げる?稼げない? ――KENPが少ない・増えないその理由

KDP(kindle Direct Publishing)は稼げる?稼げない? ――KENPが少ない・増えないその理由

ちゃおしこ!
カルロ・クマですฅʕ•ᴥ•ʔฅ

KDPやめる!

わたくしカルロ・クマは、これまでに実験的に kindle 本を集中リリースしてきましたが、ここで一旦お休みにしようと思います。

思ったよりも収入に結びつかないのがその理由です。

儲からなきゃモチベーションも上げづらいですし、これから先の新しい展開も描きづらいです。

特にキンドルでの出版は、今後を考えたらどうなのかなーという結論に至ったので、今日はその辺りの話を書きたいと思います。

そもそもKDPで本を出し始めた理由

そもそも、私がkindle 本を書く理由は、ただひとつ。

お金を稼ぎたいからです。

あれ?ゲスいですか?(笑)

もちろん、読んでくださった方に楽しんでもらえるのは大前提。

細かいことを言えば、ブログで公開すると簡単にパクられたり、リライトされたりというのが嫌だというのもあります(割り切るしかないんですけどねー)

まじめな話。ネット界隈でご飯を食べている人間としては、元々、キンドル本をいつかは(経験として)出したいなあとは思っていました。

自分の書いたものが作品としてamazonにパッケージで並ぶのはやはり気持ちがいいですしね。

それで、以前、このブログで公開していたクレーンゲームHACK(クレーンゲームの攻略法)が、そこそこアクセスを集められるようになっていたので、これをまずキンドル本としてずは発行してみたのがKDPの最初です(というより、このネタは元々、キンドルで出そうと思っていた)

どんな本を出していたか?

kindle ダイレクトパブリッシングを始めてから大体40日が経ちました。

40日間で、わたしが出したのは以下の6タイトル。

・クレーンゲームの教科書<完全版>(旧:クレーンゲームKACK!2017)
・あのインドカレー屋の激うまチキンカレーを家で作る方法
・妻HACK!
・できる男の知的禁煙術<完全版>
・彼女に笑われた 痛い詩
・一流の習慣

     

考えてみれば、40日で6冊をリリースしたのは、我ながら結構頑張った方だと思います(笑)

実は6冊と言っていますが、実験的に他のペンネームでも出しているものもありますので、この一ヶ月強はほとんどKDPに捧げていたと言っても過言ではありません。

KDPで売れるのは最初だけ

実際にKDPで出版してみると、出足は好調でした……。その後にリリースした本も……最初だけは好調でした。

これまでに6冊の kindle 本を出してきましたが、はっきり言って売れるのは、出してすぐの新着本の間だけです。

後は膨大な kindle 本の中に溺れていくだけです。緩やかに売上冊数とKENPは低下していきます。

KDPを始めた当初は、複数タイトルを出せば、複利的にどんどん儲かるぜ!と考えていました。

しかし、リリースしても、リリースしても、これまでの既刊本が泥舟のように沈んでいくので、なかなか収益が伸びません。

最後にリリースした直近の「一流の習慣」に関してはこれまでの傾向とノウハウを積み上げたので、滑り出しは好調で多くの方に読まれているようですが、この本もあっという間に誰にも読まれない本になるでしょう。

もう、単体ではKDP本は売れない

先ほど、売上冊数と書きましたが、Unlimitedが始まってしまった今となっては、KDP本が単体で売れることはほとんどありません。売れてもごくわずかです。

Unlimitedが始まる以前は、それなりに売れていたようです(読者も単体で購入するしか読む方法がないので当然)まだ、KDPにも旨味がありました。

しかし、単体ではもう売れません

KDPセレクトで70%の取り分が~とか、30%の取り分で99円に安くして売るのが~などの、プライシングはほとんど、意味をなさない上に、収益にはほとんど影響がありません。

今となっては、主なKDPの収益はKENPだからです。

KENPは儲からない

じゃあ面白い本を書いてKENPを伸ばせばいいのかというと、話はそんなに単純ではありません。

KENPというのは、ご存知の通り Kindle Edition Normalized Pageの略で、自分が発行した作品が読者に何ページ読まれたかを示す数値になります。

そして、このKENPのカウントには、実は次のような問題点があるということが意外と知られていません。

amazonのKDPのヘルプには以下のような記述があります。

読者がその本で初めて読んだページ数が、Kindle Unlimited (KU、フランスでは Abonnement Kindle) および Kindle オーナー ライブラリー (KOL) からのロイヤリティの支払い対象になります。読者は本を何回でも読むことができますが、初めて読んだページ数のみが支払いの対象になります。

ふわっと書いてあるので、見落としがちですが、この中で気になる表現があることにお気づきでしょうか。

『読者がその本で初めて読んだページ数が……』

ん?「初めて読んだ」の定義って何だ??

まさかと思って、念のためサポートにも問い合わせて確認しましたが、文字通り「初めて」読んだページだけが報酬の支払い対象だよという回答でした。

追記(2017/9/25):

サポートとのメールのやりとりの転載は著作権法に触れるため、自分の言葉で表現していましたが、このことでかえって、『意味の取り違えではないか?』と受け取る向きもあるようなので追記補足しておきます。

この件に関しては、私もにわかに信じられなかったので、当時、再質問し、明確な表現でサポートの方から回答を得ています。

実際のやり取りから文言を引用すると、『読者が初めて開いた日に読んだページ数のみが、ロイヤリティ対象でございます』とのことでした。

その後に、以下に私が書いたような『例え』も合わせて書いてありましたので、私の誤解・勘違いではないことを、改めて表記しておきたいと思います。

つまり、購読者がダウンロードして初めて本を開いた時に、読んだページ数だけが報酬の対象になるということです。

一冊で100ページある本があるとします。

一番最初に開いたときに5ページを読み、一度閉じて、その後に続きの95ページを読んでも、5ページ分の報酬しか得られないということです。

一冊読まれても支払われる報酬は5ページだけなのです。

スマホでスキマ時間に読書をするキンドルの利用スタイルを考えると、このような読書行動を取るユーザーは相当数存在すると考えられます。

つまりKENPが増えないのは、単純に本が面白くないからという理由だけではないのです。

単純に面白くなくて売れない、ということであれば心情的にも納得はできますが、初回に開いた時に読み進めたページだけしかカウントされないというのは、いかがなものかなとは思いますよね。

結局のところ amazon一強だからこそ、実現できている横暴なルールだという印象は拭えません

一方で、出版社からリリースされている作品には一部優遇措置として10%読まれただけで、1冊読まれたに相当するインセンティブを出しているという話が流れているのはご存知のことと思います。

この意味するところは、KDPの素人作家は、いくら面白い本を書いても報われないということです。

KENPには独自の計算方法があって云々という風に言われていますが、こうなってくると都合のいい言い回しでしかないように感じますね。

そもそもKENPの仕組みは儲からない

KENPは、あくまでも読まれたページ数であって、その本に書かれた情報の価値ではありません

つまり情報の希少性によって、本の価格を調整することで収益を上げることができた従来の販売方法と違い、単純な量り売りでしかなくなってしまったということです。

高級和牛も、廃棄牛のクズ肉も同じ単価で売っているのと同じことです。

そして、仮に一冊全てのページを読まれたとしても、100ページの本は50円、200ページの本は100円にしかなりません(直近のKENPは大体0.5円換算なので)

Kindle unlimited の登場で単品の販売がほとんどなくなったうえに、一冊読まれた時のインセンティブは大幅に低いのです。

しかもこれは、

「ダウンロードして一気に読み終えてくれた」

というハードルをくぐり抜けた上での話です。

これじゃ、全くお金になる気がしませんよね(笑)

唯一のメリットは単体では全く売れない本でも、少しは読み始めるきっかけを与えてもらえ、多少なりとも小銭が発生するというぐらいです。

KDPで出すと本が埋もれる

2017年3月17日現在。kindleで出版されているタイトル数は62万8452タイトル。

そして、これからもどんどんキンドル本はリリースされ続けます。

いつまでも書籍を販売し続けることができるのは、 メリットである反面、全体を混沌とさせる原因でもあります。

キーワードで、ひっぱれるタイトルや内容であればまだしも、眺めて買うようなスタイルの馴染まない電子書籍では、既刊本は埋もれて誰にも見つけられないようになる運命です。

「これがエントロピーの増大って奴か!」などと感心している場合ではありません。

自分のが手塩にかけて育てた原稿が、大した収益を上げることもなく、あっという間に沈んでいってしまうのです。

KENPの換算額の将来性は非常に怪しい

ただでさえ現状のKENPに不満があるのに、今後単価が改善する見通しが立てづらいというのもの難点です。

下げ止まったとはいえ、1KENPの単価は過去に減少した事実があり、今後さらに下がらない保証は何もないのです。

つまり、不確定要素が高すぎるのです。

ちなみに、これまで1KENP1円の時代がありました。しかし現在のレートは約0.5円と、半額になっています。

そしてこれから先、1KENPあたりの金額が減少していく可能性の方が圧倒的に高いと思われます。

その理由としては、

・ kindle本は今後も増え続ける
・ そもそも本を読まない人が日本人の半数もいる(漫画は読まれるけど)
・ アンリミテッドのターゲットはほぼ一巡した(ピークを迎えた)

といったことがあげられます。

つまり、これから上り調子のサービスだとはとても思えないのです。あってもゆるやかな上昇でしょう。

ということは、今後、1KENPが0.1円になっても、なにもおかしくないのです。読み手が増えないのに、書き手(書籍数)が一方的に増え続けるのですから……。

現状のレートで50万円稼いでいる人も、0.1円のレートに変わるだけで、稼ぎは一気に10万円になってしまうのがKENPの不確定さの怖さです。

KDPで生計を立てるのは困難

ここまでに説明してきたとおり、KDPを収益の柱に据えるのは非常に困難だということがわかりました。

執筆というのは、かなり時間のかかる作業ですが、これでは1タイトルあたりの収益性が悪すぎます。

私の出版した、6冊の書籍の売れ行きから考えると、kindle のみで生計を立てるためにはおそらく500から1000タイトルの本をリリースしなければならないでしょう。

書き下ろしで kindle 本だけで生計を立てるのは現状では非常に困難だと思います。

超絶的にヒット作を連発できれば、少ないタイトル数でも生活できるほどの稼ぎを得ることは可能性としてゼロではありません。しかし、そもそもヒット作は、出すまで誰にもわかるものではありませんし、狙って出せるのなら誰でもヒット作が出せるはずです。

そして、プロの著作がわたしの本のランキングの下にも多数あることを考えると、プロであっても、電子書籍の実入りがいいとはとても考えられません。

KDPは趣味レベルで小銭を稼ぐ程度のものであれば納得はできるでしょう。しかし、ある程度のネームバリューがあっても、電子書籍のみの収益が非常に低いことを考えると、素人作家が電子書籍だけで飯を食うのは夢のまた夢だと思います。

素人作家が、キンドルだけで食べていくことは、何か大きな革命的な変化が起こらない限り、イマの直線上にはありえないように思えます。

アンリミテッドはKDP作家を救うのか?というのが話題にのぼった時期もありました。

しかし、アンリミテッドだからって何でも読まれるようになるわけじゃない。

しかも、基本的に読書をする層は決まっているし、可処分な時間をどこに使うかっていうのは、誰しも慎重なわけで、素人のKDP作品を「じゃあ読みましょうか」とはなかなかならないんだなというのがその答えです。

KDPに向いているのは

わたしの場合は実用書を出していたので、無名でも「ある程度」は読まれました。

しかし、小説の場合はおそらく壊滅的でしょう。玉石混交の素人作家の小説を好き好んで読む人は相当に限られているはずです。

ここまでに、KDPの暗い側面ばかりをお伝えしましたが、次のようなケースはKDPでも美味しい思いができるかもしれません。

・漫画を書く人(文字を読ませるための書籍と漫画では圧倒的にKENPの仕組みは漫画が有利。そして本を読む人より、漫画を読む人の方が多い。あとは同人文化があるから素人作品でも手を出すのに心理的障壁がないとか)

・元々ファン(信者)が多い人が書く本

・リストを持っている人が出す本

後は、事前にコンテンツを持っている場合(本、ブログ、メルマガなど)は、新たなマネタイズ方法として kindle 本という選択肢も当然ありです。

わたしが出した結論

KDPが儲からないのは、内容が面白くないからでもなく、プライシングなわけでもなく、表紙タイトルが悪いわけでもないということがおわかり頂けたと思います。

書き下ろしでキンドル本にするのは、まったく労力に見合わない。

また、ある調査では、本を読む日本人は5人に1人だそうですから、ましてやKDPの個人作品なんて、まず確率から言っても読まれない可能性の方が圧倒的に高いという真実ですね。

ということで、今後は軸足をブログに戻そうと思います(戻すほどこのブログ書いてなかったろ!というツッコミはなしで(笑))

記事を書いて、キンドル本を出すよりも、ブログに書いて検索エンジンに評価された方が、稼げるのは経験則から分かりますからね。

それに、以前、堀江貴文氏がこんなような言葉を言っていたのを思い出しました。

文章を読むってことは同じなのに、わざわざ電子書籍なんてフォーマットにこだわる必要あんの?メルマガでもなんでもいいじゃん。

まさにその通りで、同じ「文字を読む」という行為のために、わざわざ電子書籍なんて面倒くさいプラットフォームに押し込む必要性って本当にあるのかな?という根源的なところへ立ち返ってしまうんですよね。

有料でテキストを売りたければ、単純にnoteという手段だってあるわけです。

俯瞰した考え方で言えば、現状のKDPは、amazonの会員制ブログに安い原稿料で記事を書いているに等しいのかなと。

と、ちょっと生意気なことを言ってみました。

最後にひとつ。

今回のキンドル出版でのメリットをあげるとしたら、原稿を書くモチベーションが少し上がったことと、勢いがついたことは上げられますね。やっぱり長い完成原稿を書くと、自分の筆のノリが違います。

今後は

既刊本に関しては、KDPセレクトに登録しているので、90日間のamazon独占公開という縛りがあります。こちらは、90日が経ったところで解除し、今後はブログで一般公開したいのと、楽天koboでも(ひとつの経験として)売ってみたいと思います。

また、今後はブログの記事を書きためてから、キンドル本にするという流れに、シフトしたいと思います。

それでもKDPを出すメリットはある

単純にブログを執筆するよりも、実際の現金になる速さは、キンドル出版が圧倒的に早いです。

サイトでもブログでもメルマガでも、こんなに早く現金化するというのは他にちょっと思いつきません。

目に見えて、すぐに収益が発生するので、うまく調子に乗り続けられれば、それなりのお小遣いは稼げるようになるはずです。

あとは、例えKDP作品であっても、著名な作家と同じようにamazonに自作を並べられるというのは大きな満足感です。それにamazonでキンドル本を出していると言うと、周囲からは、まだまだ珍しがられます。

そして、一番のメリットは、頭の中にあるものを「ひとつの作品」として完成させる充実感と爽快感です。これは麻薬のようで、ものを書くことが好きな人を虜にするはずです。

というように、KDPで作品を発表するメリットもありますが、カルロ・クマはキンドル本の発行をしばらくお休みするという結論に至った次第です。

まだ、キンドルで本を出したことが無い人は、一度出してみるといいと思います。

単純に楽しいので(笑)

では、ちゃおしこ~!

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