糖質をカットする炊飯器
ご飯の糖質を下げるために有効なのは代替品を使うこと(参照:ご飯の糖質を下げる10の方法)なのですが、ちゃんとしたご飯食べたい場合、ご飯の糖質を減らす最後の砦が『炊き方』になります。
炊飯器で糖質カットする方法の最大のメリットは何と言っても『いつものご飯』で『簡単』に糖質をカットできることにあります。
低糖質なご飯が炊ける炊飯器は、炊飯中に出る糖質の含まれた煮汁を廃棄してしまうことで実現されています。
したがって、旨味の点ではどうしても通常の炊飯には劣るようです(特に時間が立って冷めた時に顕著)……が、大好きないつものご飯が糖質オフで食べられるなら、多少の旨味の損失は十分許容範囲と思える人が大多数なはず。
そんな糖質がカットできる炊飯器は現在、5社6機種(2019年10月15日現在)が発売となっています。
個人的にはどれもこれも興味深くて試してみたいんですが、フツーの炊飯器を新調したばかりなので、試せずに残念な思いでいます……。次こそは、絶対なんとしても低糖質炊飯機能付きの炊飯器を買いたい!w
この記事では、糖質カットできる炊飯器を全機種を特徴とともに紹介していきます。
サンコー 糖質カット炊飯器 LCARBRCK
PCまわりのおもしろグッズを売ってるメーカーというイメージのサンコーがどこよりも先駆けて商品化した元祖糖質カット炊飯器です。
初めて発売された時は、こんな発想があるのか! と度肝を抜かれたのを思い出します。
炊飯時の煮汁を捨て、新たに水を追加して炊き上げる仕組みで、いつものお米を炊くだけで糖質が33%カットされるそうです。
この辺りの数値はマンナンヒカリや、しらたきご飯をかなり意識したのかなという印象ですね。
糖質カット専用機ですが、5段階の固さ調節、温め直しモード、蒸し料理モード、タイマー予約などの機能を搭載しています。
購入者の評価を見てみると美味しく炊けたと評判のようです。ネガテイブなコメントはデカイ・上手く炊けない・洗うのが面倒などの意見が多かったです。
大きさは確かに驚くレベルかもしれませんね。サンコーの公式サイトに掲載されている、人物と一緒に写ってる写真を見ると、なるほどでかいわと感じますw
これらのネガティブな評価を踏まえた、後継機『匠』では、サイズや使い勝手がかなり向上しているようです(下記の匠の項目参照)
発売日 | 2018年1月31日 |
価格 | 税込 29,800円 |
タイプ | 蒸気炊飯式 |
容量 | 1合〜6合 |
糖質カット量 | 33% |
消費電力 | 860W(炊飯時) |
カラー | ブラック |
サイズ | 435(幅)×385(高さ)×350(奥行)mm |
重量 | 6.9kg |
タイガー魔法瓶 IH炊飯器『炊きたて』JPE-A10Z
炊飯器の老舗・タイガーの「炊きたて」シリーズから発売された、『とらひめ』専用メニューを搭載したIH炊飯器。ライザップとのコラボ商品です。
サンコーの炊飯器が機構で糖質をカットするのに対し、こちらの炊飯器は『とらひめ』というタピオカでん粉、こんにゃく粉で作られた専用の米粒状加工食品を使うことで糖質47%オフになるというもの。
『とらひめ』はマンナンヒカリのように白米と合わせて炊くのではなく、『とらひめ』単体で炊飯するんだそうで、もはや米ではないのですね(笑)
機能的にはイマドキの普通の炊飯器なので、玄米も麦飯も炊けますし時短早炊き、エコ炊き、極うまなどなど使える機能に死角なしといった感じ。
要のお釜は「W銅入5層遠赤特厚釜」という何やらゴイスーな仕様に「熱封土鍋コーティング」が施してあり高加熱で美味しいお米が炊けるんだそうです。
『とらひめ』はちょっと食べてみたいなーって思いますが、糖質カットの炊飯器というよりは、普通の炊飯器に時流に乗ったメニューを追加してみたという感じですかね^^;
口コミレビューは見当たりませんでしたが、今回の記事執筆で調べた感じだと以下がデメリットになりそうです。
- そもそも『とらひめ』はタイガーの専用サイトでしか買えない
- 『とらひめ』の価格が830gで税込4,104円もする(送料540円別途)
- しかも記事執筆時に欠品してる(一箇所でしか買えないので今後も調達が滞る可能性大)
とまぁ、糖質カット炊飯器という位置づけではあまり魅力的には見えないです。とらひめは一度食べてみたいけどw
発売日 | 2018年3月23日 |
価格 | 税込 51,840円 |
タイプ | IH式炊飯器 |
容量 | 5.5合 |
糖質カット量 | 47% |
消費電力 | 1200W |
カラー | ブラック |
サイズ | 272(幅)×329(高さ)×211(奥行)mm |
重量 | 約4.5kg |
現在購入できるのは楽天のライザップ公式ショップのみです。
ダイアモンドヘッド ROOMMATE 糖質ダイエット炊飯器 RM-69H
ダイヤモンドヘッドという聞きなれないメーカーさんが出している糖質カット炊飯器です(OEMでヒロテック名義でも同じ商品が出てます)
糖質カットの仕組みはサンコーの商品と同じようです。糖質カットも1/3を謳っています。
糖質カット炊飯の他に、普通の炊飯にも対応しているほか、タイ米、玄米、蒸し野菜などの機能も搭載。
価格が安い上に、糖質カット以外の炊飯にも対応しているのはポイントが高いですね。
発売 | 2019年2月 |
価格 | 税込 19,800円 |
タイプ | マイコン式炊飯器 |
容量 | 5合(糖質カット炊飯は3合) |
糖質カット量 | 33% |
消費電力 | 700W |
カラー | ホワイト |
サイズ | 28(幅)×30(高さ)×41(奥行)cm |
重量 | 約6.5kg |
サンコー 糖質カット炊飯器 匠 SLCABRCK
サンコーの糖質カット炊飯器の後継バージョン『匠』です。
リフトコントロールシステム(内釜が自動的に上がって煮汁に浸かったままにならない)なる機能が搭載され、従来機に比べ糖質カットが35%にパワーアップ。
従来機でデメリットとして上がっていた『洗いにくい』も、複雑なパイプや排水トレーを廃止し、内釜、外釜、内蓋、蒸気口も取り外し簡単になって、洗いやすいように改善されたようです。
低糖質炊飯は3種類の固さが選べ、通常の炊飯にも対応できるようになりました。
操作パネルも大きくシンプルで見やすいですし、大きさも前回の批判の声を踏まえた形となりスリムに進化しています。
旧)435(幅)×385(高さ)×350(奥行)mm
新)277(幅)×302(高さ)×344(奥行)mm
価格は従来機よりも少し上がりましたが、イマドキの炊飯器の中では高くない部類ですから、これでさらなる糖質カット35%が実現できるなら安い買い物かもしれません。
詳しい情報は公式サイト
発売 | 2019年2月 |
価格 | 税込 34,800円 |
タイプ | マイコン式炊飯器 |
容量 | 4合(低糖質炊飯は2合) |
糖質カット量 | 35% |
消費電力 | 600W |
カラー | ホワイト |
サイズ | 277(幅)×302(高さ)×344(奥行)mm |
重量 | 約7.9kg |
ヒロ・コーポレーション NC-F180
先のダイアモンドヘッドの炊飯器と同じ製造元が作っている糖質カット炊飯器です。
糖質オフ・通常炊飯に加え、加熱モード(無水調理・スープ・蒸し料理)、煮物モード(スロークッカー・煮物)と多彩なメニューも搭載しています。
また糖質カット炊飯器の中で唯一、カラーバリエーション(レッド・ホワイト)が選べるのも特徴です。※2019年3月5日現在
デザインも無骨なものではなくインテリアにもなる、ちょっとシャレオツなデザインで女子ウケいいんじゃないでしょうか。
ただ、糖質オフ炊飯でカットできるのが20%と他機種よりも少ない点だけが残念ですね。
発売 | 2019年3月 |
価格 | – |
タイプ | マイコン式炊飯器 |
容量 | 4合(低糖質炊飯は3合) |
糖質カット量 | 20% |
消費電力 | 800W |
カラー | ホワイト・レッド |
サイズ | 28.8(幅)×18(高さ)×28.8(奥行)cm |
重量 | 約4kg |
※記事執筆時未発売
石崎電機製作所 低糖質炊飯器 SRC-500PW
糖質カット37%できる最新の糖質カット炊飯器で、低糖質炊飯、通常炊飯、おかゆ、短時間蒸し料理、長時間蒸し料理、スープの6種類のモードを搭載。
糖質カット炊飯器の中で唯一通常炊飯で一升炊き(10合)できるのがポイントです。また低糖質炊飯も5合まで対応していて大容量です。
糖質カットも37%と公称数値では一番糖質オフ量が多くなっている上に、価格も税別3万円とかなりコスパの良い印象です。
そして、本体サイズが糖質カット炊飯器の中では小さめでかなりスリム。ただデザイン的には旧来の炊飯器スタイルで他機種から比べるとややダサいですw
とはいえスペック・コスパ的には今のところ、一番注目の一台ですね。
発売 | 2019年3月11日 |
価格 | 30,000円(税別) |
タイプ | – |
容量 | 10合(低糖質炊飯は5合) |
糖質カット量 | 37% |
消費電力 | 730W |
カラー | ホワイト |
サイズ | 幅282 × 奥行270 × 高さ281mm |
重量 | 約3.1kg |
糖質カットできる炊飯器のおすすめランキング
さて、最後におすすめ順にまとめてみます。
メーカー/機種 | 公称糖質カット量 | 炊飯量 | 税込価格 | |
1 | 石崎電機製作所 低糖質炊飯器 SRC-500PW | 37% | 5合 | 32,400円 |
2 | サンコー 糖質カット炊飯器 匠 | 35% | 2合 | 34,800円 |
4 | ダイアモンドヘッドRM-69H | 33% | 3合 | 19,800円 |
5 | サンコー 糖質カット炊飯器 | 33% | 6合 | 29,800円 |
6 | タイガー 炊きたて JPE-A10Z | 47% | 2合 | 51,840円 |
※炊飯量は低糖質モードの比較
※タイガーの炊飯量はとらひめ2袋=2合として
※記事執筆時に未発売のヒロ・コーポレーション NC-F180は除外
やはり後発の商品の方が機能や価格的に魅力があるように映りますね^^
私(カルロ・クマ)的におすすめは……
機能面なら→『石崎電機製作所 低糖質炊飯器SRC-500PW』
デザイン&機能なら→『サンコー 糖質カット炊飯器 匠』
という感じでしょうか。
炊飯器って長いこと使うことになるので、どの機種にするか結構迷いますよね^^;
この記事が糖質カット炊飯器選びの参考になりましたら幸いです。
ではでは、ちゃおしこ!